「出口のない海」 市川海老蔵さん 大阪松竹座 舞台挨拶レポート!
鳴り響く拍手を受けながら、花道を通る佐々部監督、上野樹里さん。
そして市川海老蔵さんが現れた時、会場のテンションは最高潮を迎える。
「あの目で見つめられたら女性はみんなドキドキして、
目をそらすことなど出来ないだろうな」といいたくなるほどの
目力を感じる海老蔵さん。
MCを担当される森川みどりさんが「今のお気持ちは?」と聞くと、
「ドキドキしています」と答えた。
森川さん : 「まず、監督にお聞きします。映画初主演の
海老蔵さんはどうでした?」
監督 : 「20数年、この世界にいますが、今まで
オーラというものを信じていなかった。
オーラってこういうものか?と思ったのは
高倉健さんだけ。
しかし、次に感じたのがこの海老蔵さんです。
映画の中ではオーラを薄める作業に苦労しました。
市川海老蔵のスター映画を作る気は全くなかった。
今までと違う海老蔵さんを感じて頂きたい」
森川さん : 「海老蔵さんが監督に言われた事は?」
海老蔵さん : 「おさえて、おさえていってくれたらいいと」
「大変だったのでは?」という質問に、海老蔵さんは
「大変でしたが、大変だといってるようではまだまだですからね」
と笑顔を見せた。
そして、ヒロイン役を演じる上野樹里さんに、
森川さん : 「男性中心の映画でしたが、女性が演じるにあたって
苦労されたことは?」
樹里さん : 「(出演シーンは)家族の温かさが描かれていたので、
出演回数は少ないがシーン、シーンを
大切にしました」
海老蔵さんはどんな方?と聞かれ、樹里さんは笑顔を見せ、
樹里さん :「待ち時間はいつも、たわいもない話をしていました。
あまり話せなかったのですが、
一緒にいて楽しいと思いました」
逆に、海老蔵さんが受けた樹里さんの印象は?
海老蔵さん :「若くて可憐なところと、大人っぽいところがあって
素敵です」
「チルソクの夏」でも上野さんを起用している佐々部監督。
久しぶりに会った上野さんに、
監督 :「すごく女優になったきたな と思い少し寂しい気も・・・」
その言葉に「寂しがらないで下さいよ~」と突っ込む樹里さん。
会場が、笑いに包まれる。
海老蔵さんに舞台と映画の違いをたずねると、
海老蔵さん :「舞台はお客さんの反応がわかるけれど、
映画はわからない。これでいいのかと悩んだりしたが、
本当に映画を愛するスタッフに囲まれ、
色々相談していく中で演技を再確認する事が
出来ました。
この映画で監督と出会えた事は
とてもありがたいことです」
そう答えた海老蔵さんの瞳は、本当に力強く、演技への自信も感じられる。
そして最後に監督が、観客へ向けてメッセージを送った。
「この映画は、戦争映画として派手な戦闘シーンもない
地味な映画です。
(海老蔵さんをさして)主役がこの通り派手ですからね(笑)。
それ以上の派手なドンパチをする必要なない。
でも戦争という痛みを繰り返してはいけないというメッセージは
どんな派手な戦争映画よりもちゃんと伝わるはずです……」 と。
みなさん、試写は「タダ」なんですから、わかってますよね?
宣伝してくださいよ。「タダ」なんですから。
と「タダ」を連発。笑いに厳しい関西人を
笑わせたあたりはさすが、タダの監督ではない?!
本当に海老蔵さんは「オーラ」があり、その美しさに会場の
女性ファンは目を離す事が出来なかっただろう。
この作品は、原作、横山秀夫、監督、佐々部清の
「半落ち」コンビが復活した事でも注目を集める
戦争映画。
物語は、太平洋戦争末期。
敗戦が色濃くなった日本は秘密兵器「回天」を開発する。
それは大量の爆薬を積み込み、自ら敵艦に激突する「人間魚雷」。
「死ぬ」ために自ら潜水艦に乗りこんだ4人の青年を通して、
人は何のために闘うのか? 何のために死ぬのか?
そして 生きることの意味 を問いかけてくる作品。
忘れてはいけない。
「生きて帰る=恥」、「戦争で死ぬ=軍神」と呼ばれた時代があった事を。
繰り返してはいけない。その時代が来ることを・・・
夢半ばに散った無数の若者達の想いを、ぜひ受け取って欲しい。
「出口のない海」は9月16日より
梅田ピカデリー、MOVIX京都、神戸国際松竹他
全国一斉ロードショー!
ぜひ観てね!
(ライター : 芝田 佳織)







Comments